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借金問題を解決するために債務整理を始めたけれど、急な出費でお金が必要になることもあるかもしれません。
「債務整理中だけど、どうしてもお金を借りたい…」そう考えるのは無理もないことですが、債務整理中に新しい借入れをすることは、多くの危険を伴います。
この記事では、債務整理中に借入れを試みる際のリスク、注意すべき点、そして、もしお金が必要になった場合の他の解決策について詳しく解説します。
債務整理の手続きを無事に進めるためにも、ぜひ最後までお読みください。
債務整理中に借入れが難しい理由:信用情報の壁
債務整理を行うと、その事実が信用情報機関に事故情報として登録されます。
この状態はいわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるもので、金融機関が融資の審査をする際に確認します。
そのため、債務整理中に新しい借入れを申し込んでも、審査に通る可能性はほとんどないと考えた方が良いでしょう。
- 信用情報の登録: 債務整理の種類(自己破産、民事再生、任意整理、特定調停)に関わらず、その情報は信用情報機関に一定期間登録されます。
- 審査落ちのリスク: 金融機関は信用情報をとても重視するため、事故情報が登録されている期間は、ローンの申込みやクレジットカードの作成がほぼできません。
- 闇金のリスク: 「債務整理中でも借りられる」「ブラックOK」などと宣伝する貸金業者は、法外な金利を請求する闇金である可能性が高く、絶対に利用してはいけません。
債務整理中に借入れをする際のリスクと注意点
もし、何らかの方法で債務整理中に借入れができたとしても、以下のような深刻な危険と注意点があります。
- 債務整理の手続きがうまくいかなくなる可能性:
- 自己破産: 手続き期間中の新たな借入れは、「破産を前提とした悪質な借入れ」とみなされ、免責が認められない可能性があります。免責が不許可になると、自己破産をしても借金が残ってしまいます。
- 任意整理: 新たな借入れが分かった場合、債権者との交渉がうまくいかず、和解が成立しない可能性があります。また、弁護士や司法書士に契約を解除される危険もあります。
- 民事再生: 新たな借入れによって返済計画の実行が難しいと判断され、再生計画が認められない可能性があります。
- 借金がさらに増えてしまう可能性: 債務整理中に新たな借入れをすることは、 経済的な 状況をさらに悪化させる危険があります。
- 専門家との信頼関係の 崩壊 : 債務整理をお願いしている弁護士や司法書士に隠れて借入れをした場合、信頼関係が損なわれ、サポートを受けられなくなる可能性があります。
- 詐欺罪に問われる可能性: 債務整理中であることを隠して借入れをした場合、「返すつもりがないのに借りた」とみなされ、詐欺罪に問われる危険があります。
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債務整理中にお金が必要になった場合の他の解決策
債務整理中にどうしてもお金が必要になった場合は、新たな借入れに頼るのではなく、以下のような方法を検討しましょう。
- 公的貸付制度の利用: 低金利で利用できる公的な貸付制度がないか、地域の福祉協議会などに相談してみましょう。ただし、審査があり、返済の見込みがあることが条件となる場合があります。
- 家族や親族に相談する: 経済的な 状況を正直に話し、一時的な 経済的な 援助をお願いできないか検討してみましょう。
- 不用品を売却する: フリマアプリやリサイクルショップなどを活用し、不要になったものを売却してお金を得ることを検討しましょう。
- 短期のアルバイトを検討する:短期間で収入を得られるアルバイトを探してみるのも一つの方法です。ただし、体力的な負担や本業への影響も考える必要があります。
まとめ:債務整理中の借入れは 絶対に 避けるべき
債務整理中に新たな借入れをすることは、債務整理の成功を妨げるだけでなく、経済的な状況をさらに悪化させる可能性のある非常に危険な行為です。
もし、債務整理中にお金が必要になった場合は、新たな借入れに頼るのではなく、この記事で紹介したような他の方法を検討し、まずは債務整理をお願いしている弁護士や司法書士に相談することが最も重要です。
専門家のアドバイスを受けながら、経済的な再建に向けて正しい一歩を踏み出しましょう。
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